液晶パネルはそれ自体では発光しないので、バックライトを必要とします。冷陰極管やLEDなどの光源の光を均一な面発光に変えるのが導光板(ライトガイド)です。光源からの限られた光をいかに無駄なく全体に導き均一に取り出すか、導光板にはバックライトのカギを握る重要な役割があります。
導光板の製造方法は、射出成形などによって透明な板を作った後、その上にドットを印刷することで光を散乱させる方法が当初は用いられていました。このような導光板では印刷ドットの密度をコントロールすることで光の均一性が得られます。
当社では、金型の表面にミクロン単位のプリズムパターンを作りこみ、これを射出成形時に転写することによって一工程で導光板を製造してしまう方式(印刷レス方式)の開発に取り組み、いち早く実用化することに成功しました(参照:グラネットパターン) 。この画期的な技術革新を支えたのが、当社が培ってきた光学設計技術、高精度金型加工技術、そして精密射出成形技術です。
当社の導光板では上下面、場合によっては端面にもプリズムが形成されますが、それらのプリズム形状は高輝度、高均一といった要求を満たすために光学的に最適化されたものです。印刷方式の導光板がドットによる無指向な散乱現象を利用するのに対して、プリズム方式の導光板では光を望む方向に反射させることができるため、効率よく光を取り出すことができるようになります。
バックライトの光源には直管、L字管、コの字管、点光源(LED)と様々なタイプがあり、ランプの電極付近が暗くなりやすいなど、理想的な面発光を得るための光学パターン設計には多くの困難が伴います。一般に光学パターンを何度かカットアンドトライで作り直すことが必要で、設計能力の差によりリードタイムにも大きな差が生まれてきます。どのような光源であっても短期間で限りなく理想的な面発光を作り出す、そのための豊富なノウハウが当社には蓄積されています。
そして光学設計−金型加工−成形、全ての工程を社内で行えることが、お客様の要望にきめ細かく敏速に対応できる体制を支えています。